2009年10月17日(土)「しんぶん赤旗」
米軍機 地上すれすれ
鹿児島党県議団 中止を申し入れ
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日本共産党鹿児島県委員会と党県議団は16日、県庁に伊藤祐一郎知事を訪ね、県内で頻発している米軍機の超低空飛行問題で申し入れを行いました。
まつざき真琴県議と槐島奉文党県副委員長は、応対した岩切剛志企画課長に、薩摩半島の住宅地などを超低空で飛ぶ米軍機MC130の写真をもとに専門家による科学的な測定・調査・分析を行った資料を示し、「米軍機は対地表高度147メートルを飛行していたことが判明した。この行為は、300メートル以上を飛行するよう定めた航空法違反の疑いが極めて強い」と指摘しました。
まつざき氏らは「墜落するかと思った」「子どもが泣いて怖がる」など住民の不安と怒りの声を伝え、▽MC130機がグリーンベレーなど米軍の殴り込み部隊を輸送する極めて危険な任務を帯びた輸送機であること▽実戦を想定した訓練は重大であり、県民の命と安心・安全なくらしを守るためにも国へ中止を強く要請すること▽在日米軍への厳重抗議と飛行訓練をただちに中止するよう求めること▽県民への実態の公表―などを求めました。
岩切氏は「私たちも申し入れの趣旨と同じ気持ち。上司に報告して今後の対応について検討したい」とこたえました。
これに先立ちまつざき県議らは、県庁で記者会見を行い、今回の調査結果について写真や資料を示して米軍機の超低空飛行訓練の違法性を説明。「11月には政府にも直接申し入れる予定」と語りました。
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