2009年10月17日(土)「しんぶん赤旗」
地位協定問題で協力
沖縄 赤嶺議員が金武町を訪問
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員と党沖縄県議団の前田政明幹事長は16日、米軍流弾事件や山火事が起きている沖縄県金武町で儀武剛町長を表敬訪問し、町議会米軍基地問題調査特別委員会の委員らと懇談しました。町長は日米地位協定の問題で協力を求め、軍特委の委員らは、米軍基地に苦しめられている住民生活を告発し、国会での追及を要請しました。
儀武町長は「(米陸軍複合射撃訓練場)レンジ4は解体・撤去の約束だと思っていたが、基地が強化されただけになっている」と憤りを口にしました。来月7日、日米地位協定に関するシンポジウムを開くといいます。
軍特委の委員らの懇談では、米軍基地受け入れを条件にした振興策を受け入れてきたにもかかわらず失業率が20%台に達し、町民所得も200万円台であることなどが出されました。ある委員は「米軍基地強化だけが行われ、国策に利用された」と語りました。
また、流弾事件で、発生日が間違っている米軍側の報告書については今後とも協力して撤回を求めていくことが確認されました。
家宅侵入事件の被害補償がなかなかされない問題や米軍基地内での山火事が大きく広がるまで消火活動を始めない状況も出されました。
ある委員は「世界が大きく変わるなかで日米同盟が本当に必要か。日米関係はあまりにも不平等。もっと対等平等な日米関係がつくれるはずだ。日米安保体制を見直してほしい」と語りました。