2009年10月7日(水)「しんぶん赤旗」
和解合意26日調印
ファタハとハマス
パレスチナ
【カイロ=松本眞志】エジプトのアブルゲイト外相は5日、ヨルダンの首都アンマンで記者会見し、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとイスラム武装抵抗組織ハマスが今月26日にカイロで和解合意の調印を行うとの見通しを明らかにしました。同外相は、これに先立ち、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談、パレスチナ全会派の協議を25日に行い、翌26日に調印することで合意しました。
ファタハとハマスは2007年6月のハマスによるパレスチナ自治区ガザ武力制圧で決定的に対立していましたが、昨年12月のイスラエルのガザ地区攻撃後、エジプトを仲介者に和解に動きました。しかし、イスラエルへの対応、パレスチナ国家建設など意見の相違や双方の政治囚問題をめぐる対立でこう着状態が続いてきました。
ハマスのメシャル政治局長が9月28日に、エジプトが示す和解案を受け入れる姿勢を表明したことで和解への機運が高まりました。ハマス幹部のアブズーリ氏も今月4日、エジプト案の受諾とカイロ会議での合意調印への準備を表明しました。