2009年10月5日(月)「しんぶん赤旗」
クタクタ 仮眠なし10時間
全労連 夜勤規制求めシンポ
「24時間型社会から人間らしい労働へ」と題して夜勤労働の規制強化を求める全労連主催のシンポジウムが3日、東京都内で開かれました。
「仮眠もなく10時間も働く『深(ふか)夜勤』が2004年に導入され、病休や健康障害が増えている」と報告したのは、郵産労の廣岡元穂副委員長。
500人が働く職場で1割近くが夜勤を免除・制限されている事例も。民営化など郵政事業がゆがめられるなかで起きている事態であり、公共サービスを脅かす事態です。
「2交代勤務で夜勤労働が増え、看護師の離職率が下がらない原因にもなっている」と発言したのは、看護師で日本医労連の中野千香子執行委員。安全・安心の医療を危うくする実態です。「国民の健康と命を守るため夜勤規制と働き続けられる職場をつくっていく」とのべました。
東京社会医学研究センターの村上剛志理事は、夜勤自体の禁止や時間短縮など各国の事例を紹介。新政権にILO(国際労働機関)条約の批准と実行を求めていく運動が必要だとのべました。
講演した過労死弁護団全国連絡会議の岩城穣事務局次長は、現行法にもとづいて長時間労働を規制するとともに、深夜休日労働の規制など新たな立法措置を強調。広く国民と共同した運動を呼びかけました。
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