2009年10月3日(土)「しんぶん赤旗」
断層の地にウラン工場
吉井議員同行 原発・核燃を調査
青森・下北
東通原発など五つの原発・核燃施設が集中する青森県の下北半島で2日、「下北を核燃・原発の“総合実験場”にするな! 大間、むつ、東通、六ケ所原発・核燃現地調査」が行われました。全国から57人が参加。原発の耐震安全性などを調査しました。日本共産党の吉井英勝衆院議員も参加しました。
原発問題住民運動全国連絡センターと現地実行委員会の共催。3日には青森市で全国交流集会が開かれます。
大間原発近くの地層では、立石雅昭・新潟大学教授(地質学)が、つるはしで軽くたたくとボロッボロッと土砂が崩れ、「こんな土壌の上に原発を建設なんて」と驚きの声が上がりました。六ケ所村では、逆断層が見事にその姿をあらわした現場を見学。断層の方向を問われた立石教授が「この方向を、このまま伸ばすと、ウラン濃縮工場にいきあたります」と答えると、多くの参加者から「ウラン濃縮工場!」とあきれる姿が見られました。
一行は、原発推進側の施設も訪れ、館長らから説明を受けました。六ケ所PRセンターでは、「日本原燃」の広報担当者と質疑応答しました。
「再処理で一番困難と考えている問題は」と問われた原燃側は、「ガラス固化が難しい」と答えました。
吉井衆院議員の話 断層はしろうとにもよく分かるくらいはっきりしていた。国民の安全を保障する立場から、このような場所に再処理工場などの危険な施設を持ってくる事業をすすめることはできない。
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