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2009年10月3日(土)「しんぶん赤旗」

電話相談に切々

保育所に入れない
目立つ経済困難の理由


 全国保育団体連絡会(全保連)が2日、「入りたいのに入れない! 保育所ホットラインII」を開設しました。3台の電話に次々と相談が入り、保育園園長らが応じました。

 今年6月に出産した東京都足立区の母親は「10月に仕事に復帰しないと、会社を辞めなければならないかもしれない。双方の祖父母は働いており、区役所に入所は無理と言われた」と相談。育児休業中の母親も「仕事に復帰したいのに3カ月の子が入所できず、9月から5歳の上の子が退所に。無認可保育所は月5万円かかり、とても預けられない」(福岡県宇美町)と訴えました。

 経済的困難を理由とした相談が目立ちました。「小3をはじめ3人の子どもがいる。0歳の子を無認可に預けているが月8万円の保育料。夫の給料が減らされ大変だ」(埼玉県川口市)「地方への異動を機に退職し、現在、求職中。5カ月の子どもの預け先がない」(東京都練馬区)などの相談が相次ぎました。

 保育所待機児童は全国で2万5千人(2009年4月)を突破し増え続けています。ホットラインは、切実な声や実態を国・自治体にアピールしようと実施されました。3日も午前11時〜午後9時まで開設します。電話(0120)711144。ホームページ(http://www.hoiku−zenhoren.org/hotline/index.html)からメールでも受け付けています。

 同日は全国13カ所で保育団体が電話相談を実施しました。



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