2009年10月3日(土)「しんぶん赤旗」
中小企業金融 円滑に
業者団体100人 政府に要請
共産・国民新代表 集会であいさつ
全国中小業者団体連絡会(全中連)は2日、新政権発足後初の国会請願・政府要請行動をしました。構成団体の約100人が7省庁に申し入れました。
先立つ集会では、国分稔代表幹事の主催者あいさつに続き、日本共産党、国民新党の代表があいさつしました。亀井静香金融・郵政担当相が国民新党を代表して「中小・零細企業が大変な実態にあるなかで貸し渋り・貸しはがしを防止する法律や、仕事が続けられるように借金返済を猶予する制度をつくるための法律をぜひ実現させたい」とあいさつしました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は「新しい政権のもと大臣が言ったことをいつからどう実行させるかのカギは、皆さんの大きな運動です。待ったなしの中小業者の実態を突きつけ国会で全力をあげたい」とのべ、大門実紀史参院議員が「よいことは皆さんとともに実現するよう進め、悪いことはあきらめさせるという運動を進めたい」とあいさつしました。
中小企業庁への要請では「貸し渋り・貸しはがしの是正、返済猶予、借り換え、条件変更など中小企業金融の円滑化をはかること」など4項目を申し入れました。交渉参加者らは「もっと中小・零細業者の苦境を現場でとらえて施策に反映してほしい」などと要望しました。
金融庁との交渉では「元金返済の凍結措置や金融審議会への中小企業代表の参加」などを要求。参加者は「条件変更は不良債権扱いしないことになっているにもかかわらず、金融機関は応じない。もっと厳しく指導すべきだ」と訴えました。
全国中小業者団体連絡会 中小業者の生活向上、業者運動の促進を目的に1972年、28団体が集まり結成。全国商工団体連合会、全国保険医団体連合会、全国FC加盟店協会、全国貸本組合連合会、30都道府県の地域連絡会が参加しています。