2009年9月24日(木)「しんぶん赤旗」
与謝野前財務相らに問題献金
談合の処分企業などから
都の08年分 政治資金報告
自民党の与謝野馨前財務相、深谷隆司元通産相らが支部長を務める各政党支部が、談合事件などで処分を受けた企業から献金を受け取っていたことが、東京都の2008年分の政治資金収支報告書でわかりました。
与謝野氏が支部長の「自民党東京都第一選挙区支部」は、旧防衛施設庁発注の談合事件や名古屋市発注の地下鉄工事をめぐる談合事件で、課徴金納付などを命じられたゼネコン「浅沼組」(大阪市)から10万円の献金を受け取っていました。
同支部は、愛媛県発注の工事で排除勧告を受け、課徴金納付を命じられた基礎工事大手の「日本基礎技術」(同)からも20万円の献金がありました。
今回の総選挙で落選した深谷氏の「自民党東京都第二選挙区支部」も、青森県の旧浪岡町(現青森市)の公共工事をめぐる贈収賄事件で営業所長らが有罪判決を受け、防衛施設庁談合事件で課徴金納付命令を受けたゼネコン「鴻池組」(同)から12万円の献金をもらっています。
国土交通省ОBの井上信治衆院議員が支部長の「自民党東京都第二十五選挙区支部」も、防衛施設庁談合事件で課徴金納付命令を受けたゼネコン「アイサワ工業」(東京都港区)から12万円の献金がありました。
一方、道路特定財源から拠出されている「運輸事業振興助成交付金」制度の継続や、同財源の一般財源化に反対する活動をしているトラック業界の政治団体「道路運送経営研究会」(東京都新宿区)から献金をもらっていた政治家がいました。
与謝野氏の「自民党東京都第一選挙区支部」が50万円、石原伸晃元国交相の「同第八選挙区支部」が60万円、松島みどり元国交副大臣(落選)の「同第十四選挙区支部」が60万円です。
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