2009年9月21日(月)「しんぶん赤旗」
支援法廃止
“現場の声 届いた”
厚労相発言 きょうされん大会閉幕
小規模作業所などの全国組織「きょうされん」の第32回全国大会は20日、すべての日程を終え、閉会しました。
19日に引き続き労働、暮らし、相談活動、文化、国際活動など、22の分科会が開かれ、経験を交流しました。
閉会全体会で障害者自立支援法訴訟の福岡県の原告が決意表明。「グッドデザインコンクール」の表彰では、賞状を持って踊りだす人、恥ずかしがってなかなか出てこない人、自分の名前を連呼する人―。会場は笑いに包まれ、目頭を押さえる人もいました。
西川茂副理事長が「厚労相の自立支援法廃止発言は私たちの大会への祝福メッセージだ。こんなに明るい閉会全体会は初めて」とあいさつしました。
来年の福岡大会への引き継ぎが行われ「福岡ではもっと事態が前進しているようにしよう」と決意が語られました。二つのアピールを採択。「10・30全国フォーラム」成功を訴えました。
京都から参加した女性(44)は「自立支援法廃止発言はやっと現場の声が届いたという感じでうれしい。私が勤めている施設では利用料は1500円。1500円は少ないように思えるかもしれませんが、利用者の3日分の工賃なんです。これを機に障害者福祉をよくしてほしい」と話していました。
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