2009年9月21日(月)「しんぶん赤旗」
核軍縮・金融改革主張へ
あすから国際会議出席
中国主席
【北京=山田俊英】中国の胡錦濤国家主席は国連総会など一連の国際会議に出席するため21日から訪米します。気候変動対策、核軍縮、国際金融体制の改革を呼びかけます。
胡主席は22日の気候変動に関する首脳級会合で演説。国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に向けた中国の立場を明らかにするのが目的で、先進国に温室効果ガスの大幅削減を迫り、途上国に対する資金・技術援助を求めます。中国自身は、国内総生産(GDP)に対するエネルギー消費量を2006年から5年間で20%減らす目標を掲げています。
胡主席は23日、国連総会の一般討論に参加し、24日には核軍縮・不拡散に関する安保理首脳会合でも演説します。中国はこれまで核兵器廃絶条約の締結を目指す国際会議の早期開催を呼びかけてきました。何亜非・外務次官は、同主席が核軍縮、不拡散で積極的な立場を表明することを明らかにしました。
24〜25日に米ピッツバーグで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)では金融・財政政策を経済危機前に戻そうとする「出口戦略」に警告を発する考えです。また、途上国の代表権向上をはじめ国際金融機関の改革を前回G20の合意通り実行するよう先進国に迫ります。
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