2009年9月18日(金)「しんぶん赤旗」
生活保護 母子加算復活早く
社会保障戻せと集会
自公前政権の社会保障費削減路線のもと、全廃された母子加算をはじめとする諸制度を戻してほしいと「早くしてよ!母子加算復活〜ほかにもあるよ。児童扶養手当、老齢加算、通院移送費…」集会が17日、国会内で開かれました。主催は、反貧困ネットワーク、生存権裁判を支援する全国連絡会など5団体。
反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長は「まずは、10月1日から母子加算復活を実現すること、さらに、ほかにも問題になっている貧困対策を一歩ずつ進めていきたい」と話し、「新政権が人々の生活を支える政治を実行できるか、注目していきたい」と強調しました。
生活保護の母子加算の復活を訴えた京都市の女性(32)は「母子加算があってもやりくりが大変だった。子どもたちには、その道しかないからそこへ進むのではなく、進みたい道に進んでほしい」と切実な思いを語りました。
老齢加算の復活を求めて生存権裁判をたたかっている男性(83)=東京都調布市=は、バセドー病の長女(56)と二人暮らし。「今は、生きていくためだけに食べている感じがする。貧乏に慣れさせられてしまっている」と言葉を詰まらせました。
自民、公明両党を除く多数の国会議員が参加。日本共産党から駆けつけた10人の国会議員を代表して高橋ちづ子衆院議員があいさつしました。