2009年9月10日(木)「しんぶん赤旗」
米軍新基地は中止を
沖縄県議会野党会派 志位委員長に要請
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沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)に代わる名護市辺野古沖への新基地建設に反対する県議会決議(昨年7月)を新政権の下で実行させようと、同県議会野党会派の要請団は9日、日本共産党国会議員団を訪問しました。
志位和夫委員長、赤嶺政賢衆院議員が応対し、志位氏は「普天間基地の無条件の撤去、基地の県内たらい回しを許さず、新基地建設をやめさせるため、『建設的野党』として奮闘します」と表明しました。
要請団(団長・新里米吉氏)は、日本共産党、社民・護憲ネット、沖縄社会大衆党・結の会、改革の会、民主党、無所属の各代表6氏で構成。昨年の県議選で野党が過半数を獲得して可決した同決議に基づく要請を、同日各党に行いました。
志位氏は「要請に全面的に賛同します」と述べ、総選挙期間中に民主党の鳩山由紀夫代表がテレビ討論の場で、新基地の県外・国外移転を明言し、それに対して志位氏が自ら、1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意路線など、基地のたらい回し路線を白紙にして米側と交渉することを提起したことを紹介しました。
志位氏は、「鳩山代表の発言は重要な公約です。新政権の下で本腰を入れた対応をすべきです。先送りも、新基地建設も許さない国民的なたたかいを進めていくことが必要です」と述べました。赤嶺氏も「『建設的野党』の真価を発揮したい」と決意を語りました。
新里氏は「ご尽力をよろしくお願いします」と述べ、他の代表者からも「この問題では日本共産党は重要なウエートを占めています。県民のために決着をつけていただきたい」などと期待が寄せられました。