2009年9月7日(月)「しんぶん赤旗」
佐用町 仮設入居始まる
兵庫豪雨「体やっと休められる」
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台風9号の影響による豪雨被害(8月9日夜から10日朝)に見舞われた兵庫県佐用町で6日、仮設住宅への被災者の入居が始まりました。建設が完了したのは、上月地区の小学校裏手にある第1期分の3棟13戸。この日は午前中から、入居が決まった町民11世帯26人や親族らが、布団や炊飯器などの家財道具の運び入れ作業に追われました。
被害から約1カ月。「仏壇のほか、何から何まで形もない」と浸水の激しさをもの語る男性(77)の自宅は「全壊」。妻(72)が養老院で生活しているため、すべてひとりだけでの引っ越し作業です。公民館での避難生活や入院をへて「やっと体を休められる」とほっとした様子でした。
町は13戸を含め、同地区や家屋被害が深刻な久崎地区で42戸を建設。入居申請が多数にのぼったため、雇用促進住宅41戸なども提供しています。仮設住宅は間取りが2DKと3Kの2種類で、最長2年間の居住が可能です。