2009年9月5日(土)「しんぶん赤旗」
“戦争賛美”教科書撤回を
共産党が採択に抗議・要請
愛媛・今治
愛媛県の日本共産党今治市委員会(委員長・山本五郎市議)は4日、今治市教育委員会(小田道人司委員長)に、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書の採択に抗議し、採択の撤回を申し入れました。山本氏らが教育委員会に出向き申し入れました。
山本氏らは、第2次世界大戦ではアジア諸国2000万人、日本では300万人が犠牲になり、悲惨な戦争を繰り返さないために日本国憲法が制定されたとして、「この平和憲法の精神に背く“戦争賛美”の扶桑社版教科書を採択した」と厳しく抗議しました。
今治地区教科用図書採択協議会は、採択する教科書として現行の東京図書と日本文教出版を使用するよう提言していた、県内で“戦争賛美”の扶桑社版を採択したのは今治市と上島町が初めて、扶桑社版は著作権をめぐり裁判中であり、出版差し止めの可能性もある、などを指摘。扶桑社版教科書の採択を撤回し、あらためて十分な調査・研究を行い、採択をやり直すよう求めました。
■関連キーワード