2009年9月5日(土)「しんぶん赤旗」
軍需利権団体
理事の議員 全滅
総選挙で落選・引退
日米の軍需利権を掌握してきた社団法人「日米平和・文化交流協会」の理事(今年4月現在)を務める自民党などの議員が今回の総選挙で落選・引退し、全滅しました。(表)
同協会会長の久間章生元防衛相(自民)のほか、理事の斉藤斗志二元防衛庁長官(同)、井上喜一元防災・有事法制担当相(同)、国民新党の綿貫民輔前代表が落選。玉沢徳一郎元防衛庁長官(自民)、瓦力前会長・元防衛庁長官(同)は引退しました。
同会は軍需利権の「フィクサー」(黒幕的人物)とされた秋山直紀理事(昨年7月に脱税容疑で逮捕、12月に保釈)が取り仕切り、自民・民主など各党の国防族議員や日米の軍需企業関係者などが集う「日米安全保障戦略会議」を主催。毎年5月の連休には、米軍需企業や国防総省などへの訪問を繰り返していました。
同協会の理事には前原誠司氏ら民主党議員も名を連ねていましたが、秋山氏をめぐるスキャンダルが明るみに出て以降、距離を置いています。
落選・引退した
「日米平和・文化交流協会」理事
瓦 力(自 民)引退=前会長
久間 章生( 〃 )落選=会長
玉沢徳一郎( 〃 )引退
井上 喜一( 〃 )落選
斉藤斗志二( 〃 )落選
綿貫 民輔(国民新)落選
■関連キーワード