2009年9月5日(土)「しんぶん赤旗」
勤務医 過酷 休めない
月「0〜4日」46%
抜本的な増員は急務
病院勤務医の2人に1人が月に4日以下の休日しかとれていない実態が2日、日本医師会の調査でわかりました。勤務医の長時間労働など過酷な労働環境の改善に向け、抜本的な医師の増員が求められています。
調査は、同会の勤務医の会員のうち、3879人(うち女性は837人)から回答を得ました。
休日について、月に4日以下しか取れていない人は46%。20代では76%に達しました。「ない」と答えた人は全体で8・7%でした。
睡眠時間は、当直以外の日で平均6時間未満が41%でした。報告書は「病床数が増えるにつれ、平均睡眠時間が減る傾向があり、休日も少ない傾向」と指摘しています。
5人に1人が「不健康である、どちらかというと健康ではない」と答えました。
回答者の9%についてはメンタルヘルス面の支援が必要と判定。20代が最も高い割合でした。1週間に数回以上、死や自殺を考えた人が6%いました。
調査はまた、職場で健康に働くための改善策を示し、その必要性を聞きました。「必要だ」と8割以上の人が求めた対策は、「休日(少なくとも週1日)と有給休暇が取れるようにする」や「休息時間・仮眠時間を取れる体制を」のほか、女性医師が働き続けられるための産休・育休の保障や代替医師の確保、時短勤務制度の導入などでした。
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