2009年9月2日(水)「しんぶん赤旗」
戦車 公道を走行
市民が抗議行動
北海道
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陸上自衛隊第5旅団は1日未明、90式戦車3両と関係車両を北海道の鹿追駐屯地から帯広駐屯地までの国道や市道など公道を自走させました。6日の旅団創立記念行事で一般公開するための移動としています。戦車の公道自走は5年連続の暴挙です。
これに対し、有事法制反対十勝連絡会はこの日、雨をついて、抗議行動をくり広げました。帯広市の伏古橋交差点では、午前1時58分ごろ、遠くからごう音が聞こえ始め、ぬれた車体を鈍く光らせながら闇の中から姿を現しました。同2時12分までの間に、3両の戦車と回収車が軽機動車(ジープ)など関係車両にはさまれながら通過しました。
雨でぬれた路面にはキャタピラーの跡がはっきりと残り、戦車の後続車両が交差点通過中に赤信号に変わることもありました。
十勝連絡会は毎年、陸自や道路を管理する帯広市などに訓練の中止や改善を申し入れています。その結果、戦車の台数の縮小や走行速度を下げるという変化も生まれています。
同連絡会は、自走の移動はそれ自体が訓練の一環であり、同時に市民を慣れさせるためのものだとして、沿道で市民ら30人がプラカードや横断幕、キャンドルを掲げ、抗議しました。札幌からも参加がありました。
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