2009年9月2日(水)「しんぶん赤旗」
関東大震災の朝鮮人虐殺
アジアの平和願い追悼
1923年の関東大震災時に天皇制政府と官憲が流した流言飛語がもとで、まったく罪のない朝鮮人6000人以上、中国人700人以上が軍隊・警察などに虐殺されました。その犠牲者追悼式が1日、東京都墨田区横網町公園の追悼碑前で行われました。実行委員会の主催。150人の参加者が犠牲者に黙とうし、アジアの平和と安定を願って献花しました。
吉田博徳実行委員長は「このような悲劇が二度と起こらない社会をつくっていこう」とあいさつ。金順子(キム・スンジャ)さんの「鎮魂の舞」に続き、石原慎太郎都知事のメッセージが代読され、日中友好協会東京連合会の諏佐剛央理事長、亀戸事件追悼会実行委員会の榎本喜久治実行委員長代理、日本共産党の畔上三和子都議、日本平和委員会の佐藤光雄さんが追悼の辞を述べました。
畔上都議は「憲法を守り、アジア諸国民との平和、友好、連帯の未来を築くために全力をつくします」と述べました。
参加した30代の男性=江戸川区=は「苦しんだ人たちの人生に思いをはせ、こういうことを起こさないためにできることをしていきたい」と語りました。