2009年9月1日(火)「しんぶん赤旗」
各党の議席・得票の特徴
自民・公明 結党以来最低の議席
今回の総選挙で各党の議席、得票の特徴をみました。
自民党
708万票減
自民党は、比例55、小選挙区64の計119議席。公示前より181議席減らし、結党以来最低の議席数となる壊滅的な敗北となりました。得票数も比例代表で前回の2589万票から、708万票減らし1881万票。支持基盤の崩壊を劇的に示しました。
衆院で第1党の座を失うのも1955年の結党以来で初めて、野党転落は16年ぶりです。
麻生太郎首相は、「国民の声を真摯(しんし)に受け止め、出直さなければならない」と述べ、自民党総裁を辞任する考えを示しました。
愛知9区の海部俊樹元首相、北海道11区の中川昭一元財務・金融相など首相や閣僚経験者が多数落選しました。
民主党
193議席増
民主党は、単独過半数(241議席)を大幅に上回る308議席を獲得(比例87、小選挙221)し大勝。公示前比で193議席増やしました。
この結果について、岡田克也幹事長は「小選挙区のすごさとすばらしさが出た結果だ」と述べました。鳩山由紀夫代表は「国民のみなさんが政権与党に対して憤りをもっている」と述べ、同党の政策への支持というより、自公政権への怒りの結果という見方を示しています。
得票数は比例で前回の2104万票から880万票増やし、2984万票でした。
公明党
幹部相次ぎ落選
公明党は前回比で比例2減の21、8小選挙区は全敗。結党以来最低の議席数で歴史的敗北となりました。東京12区の太田昭宏代表や大阪16区の北側一雄幹事長がそろって落選するなど「党存亡の危機」となっています。
得票数も比例で前回の899万票から94万票減の805万票でした。小選挙区で自民党を支援したのは前回239人を33人上回る272人に増えましたが、自民党の劣勢で、「比例は公明へ」のバーターの比例票は目減りしました。
社民党
社民党は、比例4、小選挙区3の7議席でした。大阪10区の辻元清美氏が「野党統一候補」などとして民主党を看板にたたかい小選挙区では前回比2増となりましたが、議席数は前回と同じで伸び悩みました。
得票数は、比例は前回の372万票から71万票減の301万票でした。
国民新党
国民新党は、小選挙区3議席にとどまりました。比例は前回2議席ありましたが、ゼロに。北陸信越比例区の綿貫民輔代表、島根2区の亀井久興幹事長が落選しました。
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