2009年8月29日(土)「しんぶん赤旗」
障害者自立支援法
応益負担撤回めざす
訴訟勝利へ 東京の会結成
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「障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす東京の会」の結成集会が28日、東京都内で開かれ220人を超える人が参加しました。障害者が生きるために必要な食事やトイレの介助に原則1割の自己負担を求める自立支援法の応益負担撤回を求め、現在13地裁に計63人が提訴しています。
5人の原告・代理人が発言しました。女性(70)は、息子が通う施設の利用料・経費を自分のお金でまかなっているけれど、もうすぐ底をつく実態にふれ、「話し下手で人前にでることは苦手ですが、息子に少しでも幸せを残したいと思い原告になる決意をしました」と話しました。
男性(38)は、自立支援法でそれまでの10倍の負担を求められることになり、「障害者の自立が制度の改変でこんなに簡単に奪われてしまうことを痛感した」と話し、日本の福祉制度を問い直すためにたたかうと訴えました。
集会は「このたたかいは障害者福祉だけでなく国民一人ひとりの社会保障の前進につながる」としたアピールを採択。「東京の会」の世話人として「きょうされん東京支部」「障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会」「東京都自立生活センター協議会」「DPI東京行動委員会」の各代表を選出しました。
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