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2009年8月29日(土)「しんぶん赤旗」

主張

総選挙 さあ投票

命と暮らしの願いをこぞって


 歴史的な総選挙は、いよいよあす投票日です。

 命と暮らしがかかった大切な選挙です。暮らしを守る願い、平和を守る願いを、こぞって日本共産党に託してくださいという訴えを、最後まで届けきりましょう。

安心は自公政治終わらせ

 総選挙が始まったとき麻生太郎首相は、景気の明るい兆しが見えたと大見えを切りました。ところが28日の発表では、完全失業率は5・7%、仕事を求める人への求人の割合は0・42倍といずれも過去最悪を更新です。個人消費は低迷を続け中小企業の倒産も高水準です。国民の暮らしは明るいどころか、暗闇が深まるばかりです。

 雇用の破壊、社会保障の後退、貧困と格差の拡大、中小企業や農業の経営危機―。自公政治のもとでズタズタにされた暮らしを立て直し、安心を取り戻したいという国民の願いは切実です。首相は「安心実現」を繰り返しましたが、国民にとっての安心は、自公の政治が一刻も早く終わることです。

 日本共産党は“国民の苦難あるところこの党あり”の精神で、命と暮らしを守り、みんなが安心して暮らせる国づくりをめざして力を尽くしてきました。「昨年末の派遣切りの際、共産党がいすゞ本社に乗り込み、工場前でも雇用の問題を演説していた姿が頭に残っている」「実際に動く姿は、何よりもの説得力になった」―一般の週刊誌でも「派遣切り」にあった労働者の声を紹介しています。

 大企業の無法な解雇をやめさせ、人間らしく働けるルールを確立したい、お年寄りを差別する後期高齢者医療制度や障害者に負担を強いる「自立」支援法を廃止したい、高校や大学の授業料を無償にしてほしい、大企業の下請けいじめをやめさせてほしい―。こうした切実な願いを、日本共産党にこぞって託してください。

 総選挙では、自公に代わってどのような政治をめざすかが論戦の焦点となりました。国民の暮らしと権利を守る「ルールある経済社会」を築き、憲法9条を生かした「自主・自立の平和外交」をつらぬく―。日本共産党が示した政治の旗印は、国民のみなさんの願いと大きく共鳴しています。

 「しんぶん赤旗」の「だから共産党」に登場した薬害肝炎大阪原告団元代表の桑田智子さんも、「薬害のない一人ひとりが大切にされる社会の実現は、企業・団体献金を一切受け取らない共産党の議席が伸びてこそ」と訴えています。

 企業献金を一円も受け取らず、財界に堂々とものがいえる日本共産党が躍進してこそ、命と暮らしを守る新しい政治が開けます。

「建設的野党」の出番

 日本共産党は、民主党中心の政権ができれば、国民の利益に立って積極的に提案し、「いいことには協力、悪いことにはきっぱり反対」と、「建設的野党」の立場をつらぬきます。

 日本の農業とコメをつぶす日米自由貿易協定(FTA)で批判を浴びた民主党の小沢一郎代表代行は、「(反対の声は)相手にする必要はない」とまで言い出しています。暮らしの防波堤となる日本共産党の役割はいよいよ重要です。

 「建設的野党」としての日本共産党が伸びれば、政治を前に進める確かな力となります。この訴えを、あと一回り二回りと広げようではありませんか。



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