2009年8月27日(木)「しんぶん赤旗」
エンゲルスの生涯 米国で出版
経済紙が紹介
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【ワシントン=西村央】マルクスとともに科学的社会主義の基礎を築いたエンゲルスの生涯を描いた著作が米国で発刊されました。米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル21日付は、資本主義の危機打開の方途を探る参考として、大きなスペースをさいて、この著作を紹介しました。
この著作は『マルクスの将軍(MARX’ S GENERAL)フリードリヒ・エンゲルスの革命的生涯』で、ニューヨークにあるメトロポリタン・ブックスが出版しました。著者は英ロンドン大学の歴史学講師のトリストラム・ハント氏。
ウォール・ストリート・ジャーナルの書評は「シャンパン・コミュニスト」(金持ちの共産主義者の意)のタイトルを付け、企業家であり、狩りも楽しんだという革命家エンゲルスをやゆしていますが、一方で著者がマルクス、エンゲルスを、グローバル経済についての最初の偉大な理論家だとのべていることに注目。「著者は、今日においてもマルクス主義が、現在の景気後退やグローバル化が生み出す過酷な実態についての理解を深めることに役立つと主張している」と評しています。