2009年8月26日(水)「しんぶん赤旗」
首相「金がねえなら結婚しないほうがいい」
暴言に若者怒る「国の無策で貧困」
麻生太郎首相が都内で開かれた学生との対話集会(23日)で「金がねえなら結婚しないほうがいい」と発言したことに対して、若者から怒りの声が上がっています。
「お金がないのは誰のせいですか」と、抗議するのは東京都渋谷区内の会社で働く女性(22)です。「これだけワーキングプア(働く貧困層)が増えたのに国は放置してきたんですよね。首相としての自覚や責任がない暴言です」
既婚者の女性(31)は「お金があるなしの問題だけでなく、子どもを生み育てていく環境が貧困すぎます。医療は劣悪、保育所も少ない。青年の働かされ方も含めて根本的な解決をしない限り少子化の問題は解決しません。若い人たちの切実な声に耳を傾けていない」と、無神経な発言に怒っていました。
日本共産党の選挙ボランティアをしている男性(31)は「謝罪して撤回すべきです」といいます。「憲法13条は国民の幸福追求権を認め、国政は最大限尊重しなければならないとしています。麻生首相は、憲法を擁護しなければならない立場です。国民の感情と大きくかい離した発言をしたことに気づいていない。選挙で審判を下します」ときっぱり。
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