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2009年8月26日(水)「しんぶん赤旗」

日米密約 政府は隠すな

沖縄訴訟原告団が会見


 沖縄密約情報公開訴訟の原告団が25日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、日米軍事同盟のもとでの「密約」外交、日本政府の隠ぺい体質への強い怒りを表明しました。

 弁護団の小町谷育子弁護士は、国側が、情報開示請求した文書について(1)探したが文書は無かった(2)交渉経過の文書だと思われる(3)持っていたとしても廃棄したと思われる―との回答を示したことを明らかにしました。

 これについて原告で元「毎日」記者の西山太吉氏は、「こんな粗雑な主張は国が追い込まれている証拠だ」と批判しました。

 原告の作家、澤地久枝さんは「ひとつの『密約』をすると主権者に知らせない秘密の積み重ねになっていく」と政府の隠ぺい体質を批判、「戦後の日米関係、日本の将来を左右しかねないことが裁かれている」と訴訟の重要性を訴えました。

 清水英夫弁護団長は吉野文六元外務省アメリカ局長の証人申請に外務大臣がどういう態度をとるかが「今後大きな政治問題になる」と強調しました。


 沖縄密約情報公開訴訟 1972年の沖縄返還で、日本が巨額の財政負担を約束した秘密の日米合意(密約)の文書の公開を求め、ジャーナリストの桂敬一さんらが今年3月、東京地裁に提訴しました。一連の文書は米国国立公文書館がすでに公開しています。日本政府はいまだに「密約」を認めていません。



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