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2009年8月21日(金)「しんぶん赤旗」

ワクチン接種 順位は?

新型インフル 専門家ら意見交換


 厚生労働省は20日、新型インフルエンザワクチンに関する専門家らの意見交換会を開きました。ワクチン接種対象者の優先順位、副作用、ワクチンの輸入などについて議論を交わしました。

 厚労省は、12月末までに1300万から1700万人分のワクチンを生産する見込みであり、政府が見積もる必要数5300万人分とは、大きな隔たりがあることを明らかにしました。副作用について、免疫が過剰に反応するショック症状などがあらわれることがあるとしました。

 東京大学医学系研究科の赤林朗教授は「政府は、ワクチンの接種の目的を明確にする必要がある」と指摘。重症化を予防し死亡者数を減らす場合は、ぜんそくなどの基礎疾患がある人や妊婦、乳幼児などが優先され、感染者数を減らす場合は、優先順位が変わるだろうと話しました。

 自治医科大学の尾身茂教授は、同ワクチンの副作用について、国民に説明し納得してもらう必要性を指摘しました。

 日本患者会情報センターの栗山真理子代表は、「『ワクチンの接種は任意』ということは、子どもの場合、親に責任をとらせるのか、国と国民全体で責任を負うことになるのか」と副作用が起きたときの責任の所在を明確にする必要があるとのべました。



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