2009年8月21日(金)「しんぶん赤旗」
浜岡原発
排ガスから放射能
5号機 駿河湾地震後に検出
中部電力は20日、静岡県御前崎市にある浜岡原発5号機(出力126万7000キロワット)で、12〜19日にかけて排気塔から排出されたガス中に放射性物質が含まれていたことを明らかにしました。11日に発生した駿河湾の地震では、5号機で設計時の想定を上回るゆれが観測されており、中電は地震との関連についても調査するとしています。
中電によると、排気塔で12〜19日まで1週間使用したフィルターを分析した結果、この間に30万ベクレルの放射性ヨウ素(ヨウ素131)が排出されたことがわかりました。同期間中の周辺環境中の放射線測定値に異常は検出されていないといいます。
5号機の排ガスで検出限界を上回るヨウ素131が検出されたことはこれまでなかったとしており、今回検出された原因については調査中としています。
5号機では地震による異常が多発しており、運転再開の見通しはたっていません。