2009年8月19日(水)「しんぶん赤旗」
演劇人が非戦朗読劇
森光子さんビデオ参加
「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えりさんら33人)は17、18の両日、東京・代々木の全労済ホールで、12回目のピースリーディング(朗読劇)をおこないました。18日には女優の森光子さんがビデオレターで参加し、平和を守ることの大切さを訴えました。
キムラ緑子、占部房子、麻丘めぐみ、有森也実、根岸季衣さんが朗読劇に出演。「遠くの戦争〜日本のお母さんへ〜」(作=篠原久美子、構成・演出=渡辺えり)と題した今回の朗読劇は、難民キャンプのパレスチナ少年と文通をする日本の主婦を中心にした話です。主婦は毎月5000円を「里親」として少年に送っていますが、不況で自身の生活が苦しくなります。日本の派遣労働の過酷な実態が描かれました。
朗読劇は、イスラエルによるパレスチナの民衆虐殺、アメリカによるイラクでの非人間的行為を告発。イスラエル国内からも虐殺への批判がおこっていることを紹介する劇の内容に、会場いっぱいの参加者から大きな拍手が起こりました。イスラエルでの反戦の動きをとらえた記録映画「沈黙を破る」の監督・土井敏邦さん(フリージャーナリスト)がインタビューにこたえました。
朗読劇にはこのほか、村井国夫、大沢健、大塚道子、沢田亜矢子さんらが出演、劇中、山崎ハコさん、毬谷友子さんが歌いました。2日間で900人が参加しました。