文字の大きさ : [] [] []

2009年8月19日(水)「しんぶん赤旗」

「早期解決は不可能」

アフガンめぐり米大統領


 【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は17日、アリゾナ州フェニックスでの退役軍人の会合で演説、アフガニスタン戦争について「すぐに終了するのでもないし、簡単なものでもない」と、早期解決は不可能との認識を示しました。米英などのアフガンでの攻撃が激化して以来、この7月は開戦後最大の死者を出しており、戦争への批判も強まるなかで、国民に忍耐を呼びかけるものとなりました。

 米兵の死者も7月は45人、8月もすでに25人で、今年に入ってからの合計では155人。昨年1年の死者と同数に達しました。

 オバマ大統領の演説では、こうした死者数の増加には直接触れていないものの、「アフガンの武装勢力は一夜にして生まれたわけではなく、一夜にして撃退できるというものではない」と困難なたたかいであることを指摘。「いま抑えなければ、多くのアメリカ人殺害をもくろんでいるアルカイダにさらに大きな避難場所を与えることになる」として、「必要な戦争である」と強調しました。

 アフガン戦争に対する米国民の世論は厳しさを増しており、最近のCNNの世論調査では、支持が41%に低下し、不支持が54%に上っています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp