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2009年8月18日(火)「しんぶん赤旗」

地元受注誘導の金子国交相

道路建設業者が献金


 高速道路の4車線化工事をめぐり、地元業者の受注拡大につながるよう利益誘導的な動きをしていたことが明らかになった金子一義国土交通相。本紙の調べで、地元道路建設業者から献金を受け取っていたことがわかりました。

 同国交相側に献金していたのは、全国の道路建設業者でつくる「日本道路建設業協会」(道建協)の会員企業である「岐建」(岐阜県大垣市)、「土屋組」(同)。

 金子氏が支部長を務める「自民党岐阜県第四選挙区支部」の政治資金収支報告書(2005〜07年)によると、岐建は計36万円、土屋組は計24万円の献金をしていました。

 このほか、岐阜市の建材会社とグループ企業のコンクリート会社から計410万円、岐阜県建設業支部高山分会50万円などの献金もあります。

 国土交通省が金子国交相の指示を受け、高速道路会社などに入札方式の見直しを要請していたのは、阪和道御坊―南紀田辺など全国6区間の4車線化工事。このなかに、金子国交相の地元の衆院岐阜4区(高山市、郡上市など)内を走る東海北陸道白鳥―飛騨清見(郡上市―高山市、約41キロ)も含まれています。

 この6区間の4車線化は、「1メートル1億円」の無駄遣い、東京外郭環状道路の事業化とともに、ことし4月27日の国幹会議(国交相の諮問機関で国土開発幹線自動車道建設会議)で決まったもの。

 金子氏のホームページなどによると、金子氏は、7月18日に東海北陸道の「瓢ケ岳PA―白鳥IC 4車線化」の完成式典に出席。郡上市での国政報告会では、「私が主宰した審議会で、4車線化を決め、すでに予算もつけた」などと“自慢”しています。



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