2009年8月18日(火)「しんぶん赤旗」
アフガン英兵 死者200人超す
年々増加
撤兵世論高まるなか
【ロンドン=小玉純一】英国防省が16日明らかにしたところによると、15、16の両日にアフガニスタン従軍英軍兵士計5人が死亡し、2001年のアフガン戦争以来、英兵の死者が204人となりました。
南部ヘルマンド州での爆発で負傷した兵士が15日、収容先の病院で死亡し、死者数が200人に到達。その後もパトロール中の負傷などがもとで死亡しました。
アフガンでの英兵の死者は06年に39人、07年に42人、08年に51人と年々増加し、今年はすでに67人に達しています。反政府武装勢力タリバンが仕掛けた道路爆弾によって殺害されるケースが多くなっています。
英国内ではアフガンで死亡した兵士の遺族が軍撤退を求めており、派兵に対する疑問の声が高まっています。
英軍は現在、南部ヘルマンド州を中心に約9000人が駐留しています。