2009年8月16日(日)「しんぶん赤旗」
反戦・平和の87年と結びついた
日本共産党の名 高く掲げ
平和へ三つの決意
終戦記念日 志位委員長が表明
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日本共産党の志位和夫委員長は15日、終戦64周年の記念日にあたって東京・吉祥寺駅前で演説し、“平和への三つの決意”を表明しました。
志位氏は冒頭、日本の侵略戦争で犠牲になったアジアの2000万以上、日本の310万の人々に哀悼の意を表明しました。
侵略美化許さない
その上でのべた決意の第一は、日本の侵略戦争を美化、正当化する流れを許さないということです。
志位氏は、今年もまた靖国神社に2人の首相経験者や現職閣僚を含む自民・民主の国会議員が多数参拝したことを批判しました。「戦前は侵略戦争のシンボルとなり、いまも歴史をゆがめる靖国への参拝は、責任ある政治家がやってはならないことです」と力説。過ちと向きあい、二度と繰り返さない立場にたってこそ、アジア諸国民と本当の友情をつくれると訴えました。
憲法9条守り抜く
第二は、憲法9条を守り抜くことです。
志位氏は、9条には「二度と侵略国家にならない」「日本こそが世界平和のさきがけになる」という決意が込められているとのべ、米国によるアフガニスタン戦争への支援である自衛隊のインド洋派兵は、「ただちに中止、撤兵すべき」だと強調。「戦争ではテロはなくせません。9条をもつ日本が外交的解決の先頭に立つことが本当の平和への貢献です」と訴えました。
核兵器のない世界
第三は、核兵器のない世界をつくることです。
志位氏は、核兵器廃絶をめぐるオバマ米大統領との書簡のやりとりを報告。「こうした世界の変化をつくった根本の力は、世界の世論と運動、とりわけ被爆者をはじめとする日本国民の平和を願う運動の力です」と訴えました。
この問題では、米国の「核の傘」―核抑止力への依存を求める自公政権を厳しく批判。「核兵器を使ったらどんな地獄がうまれるか、誰よりも知っているのが日本国民です。その政府が、核使用を前提とした脅しの理論―核抑止にしがみつくのは許されない」と指摘しました。
日米核密約を廃棄し、名実ともに「非核の日本」になってこそ、日本が世界に核兵器廃絶を訴えるイニシアチブを発揮できると力説しました。
最後に、反戦・平和と結びついた日本共産党の党名について訴えた志位氏。他のすべての政党が戦後、名前を変えたのは、侵略戦争に加担したためだとのべ、「日本共産党は侵略戦争に反対し、『国賊』『非国民』といわれ弾圧されました。たくさんの先輩が犠牲になったが、平和の旗を命がけで守り抜いたのが、日本共産党です。日本共産党の名前は反戦・平和の87年の伝統と結びついた名前であり、同時に資本主義を乗り越える未来社会へとすすむ理想を刻んだ名前です」と力説しました。総選挙での絶大な支持を訴えると、大きな拍手と「頑張れ」の声援が起こりました。