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2009年8月15日(土)「しんぶん赤旗」

「戦争とは」 朗読劇で問う 俳優座


 戦争と平和をテーマに劇団俳優座が毎年上演している朗読劇「戦争とは…2009」が14日、東京都港区の同劇団けいこ場で始まりました。関心を集め、満席。静かで力強い訴えに聞き入りました。

 「戦争とは何かを多面的にとらえたい」と話す構成演出の内田透さん(80)は原爆投下当時、広島県の海軍兵学校にいました。「ピカを目撃したことが自分の反戦の原点」と話します。

 世田谷被爆記録の会の『チェンジ』を朗読する桂ゆめさんは今回5回目の出演。「オバマ大統領が核兵器廃絶を訴えているいま、反核は旬の話。いまおきている問題を夢と希望をもってなげかけたい」と意気込みます。初演から出演している岩崎加根子さんは終戦の年、女学校1年生でした。「苦しいことを身をもって知っている。若い人たちに戦争について考えてもらいたい」

 毎年見に来ているという女性(70)は「今回も切実さが伝わってきた。戦争は絶対にやってはいけないと胸に刻みました」と感想を話しました。

 「戦争とは…」は1995年、終戦50年企画として同劇団の団員有志により開催。反響が大きく恒例企画となりました。

 朗読は15日午後2時と午後6時半、16日午後2時からも。一般2500円、学生1000円、小学生以下無料。要予約。劇団俳優座03(3470)2888へ。


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