2009年8月11日(火)「しんぶん赤旗」
最高裁裁判官
国民審査の改善を
国民連絡会議 中央選管に申し入れ
司法の独立と民主主義を守る国民連絡会議(鷲野忠雄幹事)の代表は10日、総務省内の中央選挙管理会を訪れ、最高裁判所裁判官の国民審査について運用の改善を申し入れました。国民審査は8月30日の総選挙と同時に実施されます。
申し入れ文書は、国民審査が「国民の最高裁判所裁判官に対する民主的コントロールとして憲法に明記する重要な制度」だと強調。裁判官の任命経過や適格性を判断する十分な資料を国民に提供するべきだと指摘。また、現行制度が、×印以外の白票を棄権票と区別することなく信任票として扱うなど、不合理な制度になっていると批判しています。
そのうえで(1)公報に裁判官の経歴・判例だけでなく、司法行政・最高裁のあり方に関する所信も掲載すること(2)白票はすべて信任票として扱われることを投票所に明示すること(3)投票したくない人は投票用紙を受けとらなくてよいことを周知すること―などを申し入れています。
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