2009年8月11日(火)「しんぶん赤旗」
長崎原爆の日 各国で行動
核廃絶・反戦の集い
米・ワシントン
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【ワシントン=西村央】64年前に原爆が長崎に投下された9日、米国の首都ワシントンで反核活動家や退役軍人による核廃絶・反戦の集いが開かれました。訪米中の日本の被爆者も参加し、核兵器を二度と使わせないという決意を新たにしました。
集いはワシントンの「ヒロシマ・ナガサキ平和委員会」と「平和のための退役軍人会」が共催し、第2次大戦犠牲者記念碑前で行われました。
主催者の元海軍パイロットのフィリップ・ホイートン氏(84)は、「日本の被爆者は、米国人を責めるために来たのではない。これ以上核兵器を使用するのを米国にやめさせようと米国人とともに訴えるために来たのだ」と述べ、廃絶に向けた努力の強化を呼びかけました。
広島の被爆者、土田和美さん(69)=埼玉県草加市在住=は、自らと父母の被爆体験を語り、「被爆者は高齢化するが、平和を愛する若者と手をつないで(惨禍を繰り返さない)運動を続けていく。世界中のお母さんを泣かせない」と訴えました。
核問題の専門家は、核兵器の存在が世界の安全保障につながるのではなく、むしろ危うくしていると指摘。例外のない核兵器使用禁止と廃絶の必要性を強調しました。
市内を平和行進
英・ロンドン
日本山妙法寺は9日、広島・長崎の原爆犠牲者を追悼し平和を祈念してロンドン市内で平和行進を行いました。キリスト教関係者や英核軍縮運動(CND)など平和諸団体の活動家も含めて約100人が参加。30分の行進の後、バタシー公園の平和仏舎利塔で一人ひとり合掌しました。(ロンドン=小玉純一 写真も)
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