2009年8月10日(月)「しんぶん赤旗」
オバマ演説「歴史的」
長崎市の平和式典で田上市長
志位委員長が献花
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長崎被爆64年を迎えた9日、長崎市松山町の平和公園で、同市主催の平和式典が開かれました。式典に出席した日本共産党の志位和夫委員長は、犠牲者に献花し追悼、被爆者や長崎市民・県民らとともに、核兵器のない世界の実現を願いました。
原爆が落とされた午前11時2分、長崎の鐘とサイレンが鳴るなか、出席者全員で1分間、黙とうしました。
「平和宣言」を読み上げた田上富久長崎市長は、オバマ米大統領のプラハ演説を、「核超大国アメリカが核兵器廃絶にむけ、ようやく一歩踏み出した歴史的な瞬間」と評価しました。「被爆国として国際社会を導く役割を果たさなければならない」として、憲法の不戦と平和の理念を国際社会に広げ、非核三原則を法制化する―ことを政府に要求しました。
式典では、被爆者代表の奥村アヤ子さん(72)が家族8人すべてを失った自身の体験を語り、「地球上から核兵器をなくし安心して暮らせるように、一人でも多くの人に命の尊さを伝え続けることを誓います」と「平和への誓い」を読み上げました。
海外からは平和市長会議代表らが参加。ミゲル・デスコト国連総会議長は、同職として16年ぶりに長崎式典に出席しあいさつしました。
式典では麻生太郎首相があいさつしました。