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2009年8月9日(日)「しんぶん赤旗」

長崎被爆 きょう64年


 被爆地・長崎は9日、64回目の原爆の日を迎えます。長崎市内では平和式典など各地域、団体が原爆犠牲者を追悼する行事を行い、核兵器廃絶の願いに包まれます。

 今年の原爆の日は、プラハで「核兵器のない世界」の実現をめざすとオバマ米大統領が表明し、核廃絶を目指す世界的動きが活発になるなかで迎えます。最大の核保有国の大統領の演説は、長年の願いが実現すると、被爆者らを励ましました。

 原爆症認定をめぐっては、集団訴訟の全面解決に向けた基本方針を示した確認書を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)・集団訴訟原告団・弁護団と政府が合意。原水爆禁止日本協議会は来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け核廃絶を求める世論を広げるため国際署名「核兵器のない世界を」を進めています。

 この1年で新たに亡くなった長崎の被爆者は3304人。原爆死没者はあわせて14万9266人となりました。長崎市で被爆者健康手帳を持つ人は4万4032人です。被爆者の平均年齢は75・4歳となっています。

 64年前の午前11時2分にさく裂した原子爆弾は、7万人以上の命を一瞬にして奪いました。多くの被爆者の心と体を傷つけ、今なお苦しめ続けています。



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