2009年8月7日(金)「しんぶん赤旗」
力合わせれば核廃絶できる
記念式典 広島市長が平和宣言
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原子爆弾が投下されてから64年を迎えた6日。広島市主催の平和記念式典には被爆者、遺族ら約5万人が参加。ミゲル・デスコト国連総会議長、マハティール元マレーシア首相、各駐日大使ら各国代表が出席しました。
午前8時に始まり、原爆投下の同15分に全員が1分間の黙とうをしました。秋葉忠利広島市長は「平和宣言」でオバマ米大統領演説にふれ、「核兵器の廃絶は被爆者のみならず世界の大多数の市民ならびに国々の声であり、その声に大統領が耳を傾けたことは、『廃絶されることにしか意味のない核兵器』の位置づけを確固たるものにした」と指摘。「それにこたえ私たちは活動する責任がある」と訴えました。
デスコト氏は、広島に原爆を投下したエノラ・ゲイ号のティベッツ機長が自身と同じローマ・カトリック信者だったとのべ、「心の底から日本の兄弟・姉妹の許しを請いたい」とあいさつ。潘基文(パンギムン)国連事務総長のメッセージを代読したセルジオ・ドゥアルテ国連上級代表は、「私たちは今、核兵器の廃絶によって安全を保障しようという新たな力強いアイデアの奔流を目の当たりにしている」とのべました。式典には麻生太郎首相も出席し、あいさつしました。
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