2009年8月6日(木)「しんぶん赤旗」
中国の帰郷出稼ぎ農民
95%、都市に再就業
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【北京=山田俊英】経済危機の中、今年初めに出稼ぎ先から帰郷した農民のうち95%が再び都市に戻って就職し、残りも地元で職に就いていると中国当局が発表しました。労働行政を担当する人力資源社会保障省が4日記者会見して明らかにしました。
都市で働く出稼ぎ農民は昨年末時点、中国全土で1億4000万人。半数の7000万人が1月末の春節(旧正月)前に帰郷しました。うち1800万人は失業による帰郷でした。春節後は7000万人の95%が都市に戻って就業し、5%は地元で就職または起業しているといいます。
ただ、今年6月までに新たに1000万人の出稼ぎ農民が増え、うち都市で就職できた人は3%足らず。同省の王亜棟雇用促進副局長は、出稼ぎ農民の雇用は引き続き大きな問題だと指摘しました。
6月末時点の都市部失業率は4・3%で、3月末と変わりませんでした。王副局長は「国有企業などの失業対策が今後も必要」と述べました。