2009年8月6日(木)「しんぶん赤旗」
核軍縮で安保理会合
来月開催 米大統領が議長
【ワシントン=小林俊哉】ライス米国連大使は4日、核不拡散と核軍縮について特別の安保理会合を9月24日に開き、オバマ大統領が議長を務めると発表しました。
米国は9月の安保理議長国で、他の14理事国にも首脳の参加を呼びかけるとしています。
国連では同月22日から総会一般討論演説が始まり、オバマ氏は23日に演説する予定。同時期に主要20カ国・地域(G20)金融サミットが米ピッツバーグで開催され、各国首脳が集まる時期を利用しての会合となります。
報道によると米側は、この会合で核不拡散問題と核軍縮問題を幅広く扱い、特定の国をテーマにしたものとはしないとしています。他の理事国と緊密に連絡をとって準備を進めることになります。
オバマ大統領は4月のプラハでの演説で「核兵器のない世界」をめざすことを掲げました。7月の米ロ首脳会談でもメドベージェフ大統領と、米ロ間で新条約が締結されれば、発効後7年間で核弾頭を1500〜1675発の水準まで削減することで合意しています。
同会合が、核廃絶そのものを主題とした国際交渉の開始に結びつく前向きの成果を生むかどうかが注目されます。
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