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2009年8月6日(木)「しんぶん赤旗」

来年のNPT再検討会議

核廃絶の歴史的転換点に

多彩な行動、草の根から

原水爆禁止世界大会 国際会議が宣言


 広島市で3日から開かれていた原水爆禁止2009年世界大会・国際会議は5日、閉会総会を開き、2010年5月にニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議を「歴史的な転換点」にするため、核兵器廃絶を目指す草の根からの共同行動を呼びかける「国際会議宣言」(全文)を採択しました。


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(写真)原水爆禁止2009年世界大会国際会議の宣言案を拍手で採択する参加者たち=5日、広島市

 宣言は、今年4月にオバマ米大統領が「核兵器のない世界を追求する」と演説するなど、「核兵器の脅威や戦争に反対し、核兵器のない平和な世界を求める諸国民の運動によって、世界に大きな変化が生まれている」と指摘。核兵器のない世界は「世界の圧倒的多数の人々が望み、要求しつづけてきたこと」であり、「いまこそ、この実現のために、さらに行動を強めよう」と呼びかけました。

 反核平和運動の国際ネットワーク「廃絶2000」が呼びかけた「国際行動デー」(5月2日)を成功させ、「国際署名を共通の行動とする多彩で創意あふれる共同行動を世界の草の根から発展させる」よう訴えました。

 すべての核兵器保有国が核廃絶の「明確な約束」を実行し、NPT再検討会議が核兵器全面禁止・廃絶条約のすみやかな締結に向けて具体的な一歩を踏み出すことを求めました。

 閉会会議では前日に開かれた三つの分科会と、関連行事として2日に行われた科学者集会について報告されました。閉会あいさつした原水爆禁止日本協議会の赤松宏一代表理事は「諸国人民の運動で、オバマ氏の演説を実現させよう」と訴えました。


 NPT再検討会議 1970年に発効し核兵器保有国を米ロ英仏中に限定した核不拡散条約(NPT)の運用を5年ごとに再検討する会議。95年の会議は第6条の「誠実に核軍縮交渉を行う義務」を再強調。2000年の会議は「核兵器の全面廃絶に対する核兵器保有国の明確な約束」を確認しました。



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