2009年8月5日(水)「しんぶん赤旗」
若い世代に活動広げる
原水爆禁止世界大会・国際会議 2日目討論続く
広島市内で開催中の原水爆禁止2009年世界大会・国際会議は4日、前日に引き続いて「核兵器のない平和で公正な世界を」をテーマに、二つのセッションと分科会で活発な討論を続けました。
午前中のセッションでは、アオテアロア・ニュージーランド平和評議会のアカネ・サンドムさんが「日本で被爆者の話を聞き、核兵器がどれほど危険で、核兵器のない世界がどれほど必要か知った」「自国の同世代の若い人々に学んだことを伝えたい」と決意を語りました。
ノルウェーの「核兵器ノー」のサンドラ・アーズ理事は、「手をこまねいていたら核兵器が再び使用される危険がますます高くなる」と強調。学生など若者に核兵器の情報を提供し、危険性に対する認識を広げる活動を呼びかけました。
このほか「『核兵器のない世界を』新署名を組合員1人5筆・500万筆を目指している」(全労連)、「国民平和大行進の賛同ペナントを市長や議長を含めて19本集めた」(東京原水協)などの発言が続きました。
平和の地域共同体や非核兵器地帯が地球規模で広がるなか、北東アジアに非核兵器地帯をつくる課題、北朝鮮の核実験に反対し、米国に北東アジアでの核兵器不使用の態度を明確にさせる課題なども議論になりました。
米国の「核の傘」に頼り、核兵器持ち込みの密約を結んできた日本政府の立場を根本的に変えるため、国民的運動を強めようとの指摘も相次ぎました。
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