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2009年8月3日(月)「しんぶん赤旗」

核なき世界 進展訴え

国連総長が計画提示


 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は広島、長崎の原爆記念日を前に、人類は冷戦終結から20年近くたつのに、いまだに核兵器による世界的な破滅の深刻な脅威にさらされているとして、核兵器のない世界達成にむけた大きな進展を図るよう求めました。コソボのプリシュティナで発行されている電子英字紙コソボ・タイムズ7月31日付への寄稿で表明しました。

 同氏は「冷戦が終結してから今年の秋で20年を迎える。平和の配当が行われるはずだったが、実際にはわれわれは今なお深刻な核兵器の脅威に直面している」と指摘しました。

 同氏は、この脅威は一方では、今も存在する2万発以上の核兵器と核抑止力という“影響力の強い教条”に、他方では長距離ミサイル実験継続に根源があると強調。また、多くの国やテロリストまでが核兵器を求めていることに憂慮を表明しました。

 同氏は、核兵器のない世界を達成するための5項目の計画として、(1)核不拡散条約(NPT)加盟国に核軍縮交渉を誠実に行うよう求める(2)安保理が核軍縮首脳会議の開催など軍縮プロセスを強化する措置を検討する(3)非核地帯条約など多国間条約を普及する(4)核兵器保有国の責務と公開性の増進(5)その他の大量破壊兵器の廃絶、ミサイル、宇宙兵器通常兵器の制限―を提示しました。



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