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2009年8月3日(月)「しんぶん赤旗」

核廃絶 世界の大河へ

原水爆禁止世界大会 科学者集会開く


 「核兵器廃絶の流れを世界の大河に」を今年のテーマに掲げた原水爆禁止世界大会・科学者集会が2日、神戸市中央区内で開かれました。研究者や市民ら約120人が参加しました。

 集会実行委員長の金持(かなぢ)徹・神戸大名誉教授があいさつ。神戸女学院大の石川康宏教授(経済学)がオバマ米大統領が「核兵器のない世界の追求」を宣言したプラハ演説の背景について、基調報告しました。石川氏は、軍事・経済両面での米国の一国覇権主義の行き詰まりを指摘し、「反核平和への国際的世論の高揚」を強調。日本の核兵器政策の転換を提起して、核兵器の持ち込みを事実上、容認した日米政府間の“核密約”を批判しました。

 核兵器廃絶運動を行う「アメリカ・フレンズ奉仕委員会」のジョセフ・ガーソンさんが特別報告し、“希望”と同時に、ミサイル配備計画の推進など、「軍縮に熱心ではない」オバマ政権の“矛盾”を紹介。来年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議の重要性を語りました。

 さらに研究者ら6人が、北朝鮮の核兵器開発への対処法や、放射線被ばくの実態を明らかにした原爆被爆者集団訴訟の意義などについて報告しました。

 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授からビデオメッセージが寄せられました。



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