2009年7月31日(金)「しんぶん赤旗」
“おとり求人”根絶を
広島県労連労働局に要請 職安悪用許されぬ
広島県労連・労働相談センター(内谷富雄所長)は30日、公共職業安定所を悪用した「虚偽求人票(おとり求人)」の根絶を求め、広島労働局職業安定部に要請書を提出しました。
求職中の人が職業安定所で閲覧した求人票をもとに企業に行くと、「『求人票』の募集は終わった」などと告げられ、求人票に示された労働条件より悪い内容を示して入社を勧誘される事例が相次いでいます。
同センターは、このような求人は、労働者をもてあそぶ反社会的な行為であり、職業安定法第5条の規定に違反するものだとして、労働局に「虚偽求人票」の根絶に取り組むよう求めました。
同センターに相談をよせた30代の女性の場合、企業を訪れた際、企業から「時給800円」と提示され「1カ月たてば、条件を改善する」と約束されました。にもかかわらず、1カ月ほどすると、条件を改善することなく一方的に解雇されたといいます。
内谷所長は「職安という国の機関を利用して不正を行うもので許されない。同様のことが起きないように職安がきちんとチェックして、虚偽求人をなくすよう対応してほしい」と話しています。
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