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2009年7月30日(木)「しんぶん赤旗」

飲用水が細菌汚染

派遣労働者寮 基準の40倍

滋賀


 滋賀県の長浜キヤノンなどに労働者を派遣していた派遣会社「新日本」(本社・大阪市)が管理する滋賀県湖北町の労働者寮で、飲用水から基準値の40倍もの一般細菌が検出され、労働者と日本共産党の議員が29日、町や保健所に改善を緊急要請しました。保健所などは「水道法違反の疑い」があるとして調査を始めました。

 汚染は、寮の労働者が問題の水で炊いたご飯を食べて下痢をしたことから分かりました。県薬剤師会試験センターが蛇口の水を検査したところ、基準値1ミリリットル当たり100以下の一般細菌数が4000もありました。寮には約120人が生活しています。

 検査を依頼した労働者と日本共産党の浅見信夫長浜市議、千田敏彦湖北町議が、長浜保健所と湖北町に緊急対策を要請。県労連滋賀一般長浜キヤノン関連支部長らも参加しました。

 湖北町環境整備課は同日、寮の管理者を呼び調査を指示したほか、長浜保健所も調査を開始しました。

 汚染水は井戸水で、「新日本」は寮費とともに、「水道代」を含む光熱費月額1万9000円を天引きしています。6000円の値上げをしたばかりでした。

 ある労働者は「今まで腹痛や下痢がよくあり、(管理人に)言っても無視された。人間と見られていなかったからだと思う」と話しています。



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