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2009年7月29日(水)「しんぶん赤旗」

私学助成拡充へ交流

全私研が開会 高校生ら構成劇


 「子どもの貧困」にメディアが注目し、高等学校の授業料の高さが問題にされるなかで、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の第40回全国私学夏季研究集会(全私研・同実行委員会主催)が28日、仙台市内を会場に、約1300人の教職員、高校生、父母らが参加して開会しました。30日まで、私学助成拡充運動や授業づくり、高校生の自主的なとりくみなどを交流します。

 仙台国際センターでの開会全体集会では、この間の東北各地の私学助成拡充運動の様子が紹介され、宮城県の高校生らが自分たちのとりくみを構成劇で表現。「宮城らしさって何だろう。どうして私学助成にとりくむの?」と悩み、考え合い、一歩を踏み出した経験を演じると、会場は拍手に包まれました。

 小村英一全国私教連委員長が開会あいさつ。今年度、国が新規に私学保護者の授業料軽減分として高校生1人当たり2000円を私学助成財源に盛り込むなど、経常費ではなく授業料軽減に踏み切ったことを報告し、「その背後に大きな国民の世論と学費負担の深刻さがある」とのべました。

 基調報告をした全国私教連の永島民男書記長は、「私学の学費の問題が、この間の私たちの運動によって、政治的にも世論の上でも議論される状況になり、私学を含めた高等学校の学費の無償化の世論をつくる運動が可能になってきました」とのべ、分科会での活発な議論を呼びかけました。



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