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2009年7月28日(火)「しんぶん赤旗」

共産党を伸ばして新しい日本に踏み出そう

志位委員長が訴え

甲府


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(写真)志位委員長と、はたの、えんどう両予定候補の訴えを聞く人たち=27日、山梨・甲府駅南口

 日本共産党の志位和夫委員長は27日夕、山梨県の甲府駅前で演説し、衆院南関東比例ブロック(定数22)での複数議席実現への支援を訴えました。

 降っていた雨も演説までにきれいに晴れ上がり、南口の武田信玄像前は、多くの支援者に加えて、通りがかりで足を止める人たちの輪が広がり、ぎっしりとなりました。

 志位氏は、自公政治の間違いを真正面からただしてきた日本共産党を伸ばして、自公政権退場の決定的な審判を下そうと力説。あわせて、自公政治にかわる21世紀の日本の進路を選択してほしいと呼びかけました。

 日本国憲法には、「国民主権」と書かれています。しかし、実態は、内政は“財界主権”、外交は“米国主権”とされ、主権者である国民はそっちのけにされています。志位氏が、「これを大本からただして、憲法に書いてある通りの『国民が主人公』の国をつくろうというのが日本共産党の立場です」とのべると大きな拍手がわき起こります。

 志位氏はこの立場から、日本共産党が総選挙で掲げている、「ルールある経済社会」と「自主・自立の平和外交」という「二つの旗印」の中身を大いに語りました。

 そのなかで志位氏が、山梨県身延町の「山間集落」を訪問し、出迎えてくれたお年よりのみなさんから、農業がつづけられなくなる無念、安心して暮らしていけなくなる不安の声を聞いたことを報告しながら、「農業の再生なくして地域経済の再生なしという立場で、農産物の価格保障・所得補償など安心して農業に打ち込める日本をつくるためにがんばります」と訴えると共感の拍手がおこりました。

 その上で、自公政権を終わらせた後の政権について、「日本共産党も参画する民主連合政府がすぐにできれば一番いいのですが、いまの力関係では民主党中心の政権ができる可能性が大きい」と指摘。その場合に「建設的野党」として奮闘する日本共産党の立場を表明しました。

 同日発表された民主党のマニフェストには、「ムダづかい」をなくすとして衆院比例定数の80削減が書かれていますが、志位氏は「比例代表の議員がみんな無駄づかいとでもいうのでしょうか」と指摘。「民意を反映する比例を削減するなら、国会は自民と民主だけで95%の議席を独占する状態になります。政治が身を削るというなら政党助成金こそなくすべきです」と訴えると、大きな拍手がわき起こりました。

 志位氏は、「『建設的野党』として国民の利益のために奮闘し、『国民が主人公』の新しい日本をめざす日本共産党を伸ばしてこそ、日本の政治を前に進める一番の力となります」と訴え、大きな拍手を受けました。

 衆院南関東比例のはたの君枝、えんどう昭子(山梨1区重複)両予定候補が決意を表明しました。

 1週間前に甲府駅前で受け取ったビラをみて演説を聞きにきた医療事務の男性(22)=富士河口湖町=は、「子どもと高齢者の医療費無料化、最低賃金の引き上げはいいですね。いいことばっかり言ってどうやって実現するのかと思っていたら、米軍への思いやり予算を削るとか具体的に財源を示してくれて納得できた」と感想を話しました。


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