2009年7月28日(火)「しんぶん赤旗」
高額所得者は公平な負担をすべきだ
英保守党首 富裕層増税を提起
英国の野党、保守党のキャメロン党首は26日、英国の高額所得者は「公平な負担を支払う」べきだと述べ、富裕層への所得税引き上げ政策の必要性に言及しました。
ロイター通信によるとキャメロン氏はBBC放送での討論番組で、年間15万ポンド(約2340万円)以上の高額所得者への所得税率(現行40%)を50%に引き上げるべきだと主張。年間5万ポンド(約780万円)以上の所得がある家庭への税額控除方式を改めるよう「検討しなければならない」と語りました。
保守党は富裕層寄りの政党と見なされていますが、キャメロン氏は財政収支の均衡を実現しなければならないとしたら、富裕者に負担増を求める新しい接近方法が必要だと指摘しました。
そして「もし国家の公共支出を減らして財政収支を均衡させる必要があるならば、国民に対して、これは公平だということを示さねばならない」と述べ、「つまり高額所得者は公平な(税金の)負担を支払わねばならないということだ」と語りました。
英国では来年6月に総選挙を控えており、世論調査では与党・労働党にたいし野党・保守党優勢の傾向が続いています。