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2009年7月18日(土)「しんぶん赤旗」

イラン「5年以内に核廃絶を」

北朝鮮「核協議 終わった」

非同盟首脳会議


 【シャルムエルシェイク=松本眞志】エジプトのシャルムエルシェイクで開かれた第15回非同盟首脳会議では、国際的な批判の下で核開発を続けている北朝鮮とイランの発言が注目されました。イランは「5年以内の『非核の世界』実現」を提起。北朝鮮は6カ国協議について「永遠に終わった」と主張しました。

 イランのモッタキ外相は16日、「ソ連崩壊、イスラエルのレバノンやパレスチナ・ガザ地区での軍事的敗北、ブッシュ前米大統領のイラクやアフガニスタンでの『対テロ』戦争の失敗」で、「核兵器の使用あるいは使用の脅威の時代は終結した」と表明。核問題について非同盟運動に対し、5年以内の「非核の世界」実現を目指し、2年以内に「包括的核兵器廃絶国際協定」を締結するため、委員会の設立を要請しました。

 北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は、米国保有の核兵器について、「他国を脅かす武器として使用している」と非難する一方、自国の核については「他国への侵略、脅迫の武器ではなく、朝鮮半島の平和と安全保障に寄与する抑止力の役割を果たしている」と述べ、国連安保理決議や自ら誓約した6カ国協議の共同声明に反して5月に2度めの核実験を実施したことを正当化しました。

 さらに6カ国協議について「米国と参加国の多数が(主権の尊重と平等という)原則を放棄したため、永遠に終わった」と主張。06年の前回非同盟会議で表明した6カ国協議の共同声明の立場にたった解決とまったく異なる立場を表明しました。


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