2009年7月18日(土)「しんぶん赤旗」
非同盟首脳会議
緒方副委員長が各国代表とあいさつ
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【シャルムエルシェイク=松本眞志】第15回非同盟諸国首脳会議にオブザーバーとして出席している日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際局長は最終日の16日、会場内でイランのマヌチェフル・モッタキ外相とあいさつを交わしました。次期開催国決定への祝福に対し、モッタキ氏は日本語で「ありがとう」と返答。同氏が5年間大使を務めた在日イラン大使館と継続的に意見交換をしているとの説明には、「お互いの考え方をよく理解しあうことが大切です」と語り、互いに握手を交わしました。
緒方氏は今回新議長国となったエジプトのアブルゲイト外相とも面談。会議の成功の祝福を伝えると、同外相は「みなさんのおかげです。今後、非同盟の活性化のために新たな努力を傾けたい」とのべました。その後、3年間の議長国の任務を終えたキューバのブルーノ・ロドリゲス外相、グレナダのピーター・デービッド外務・観光相ともあいさつを交わしました。
緒方氏はまた、会場で隣に座っていたイスラム諸国会議機構(OIC)のアブドラ・アリム事務総長代行と親しく懇談しました。緒方氏はOIC首脳会議にゲストとして出席し、OIC本部が置かれているサウジアラビアのジェッダでOICの政治部長とも会談したことなどを語り、日本共産党のイスラムについての考え方、ソ連のアフガニスタン侵攻で日本共産党のとった立場などを紹介しました。
これに対して日本勤務の経験を持つサウジアラビアの外交官出身のアリム氏は、「あなたがサウジアラビアを訪問した最初の共産党の方だったのですか」と驚き、「あの訪問は、とても話題になった」と当時のエピソードを振り返りました。アリム氏は、日本共産党がイスラムへの深い理解をもって国際政治に対処していることにふれ、「サウジ、OICとの関係も大事にしてほしい」と要望しました。緒方氏は「私たちもその考えでいます」と答えました。